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Simutrans 101.0

最新のマイルストーンバージョン Simutrans 101.0とpak64 101.0が、公開されています。
後述の「既知の不具合」にあるように、いくつかの不具合があり、安定版ではありません。しかしながら、これまでのバージョンにあった多くの不具合やパフォーマンスの問題が改善されています。

Simutrans 101.0とpak64 101.0は、SourceForgeからダウンロードできます。

今回の大きな変更点の一つは、ライバル会社数を設定できるようになったことです。これは将来、マルチプレイヤーに対応するためのはじめの一歩です。これに関連して保存ゲームのデータ構造などの内部的な変更もあります。これらについては後半に記述します。

既知の不具合

  • 通常の1ブロックよりも大きな記念碑アドオンがpakフォルダ内にある場合、その記念碑が建設された時に、エラーダイアログを出さずにsimutransが終了してしまいます。
  • マーカーツールを使うとクラッシュします

【注記】これらの不具合はナイトリービルドの101.1-2226ではすでに修正されているようです。今日(2009-01-09)現在、101.1-2226には大きな不具合は報告されていません。1週間くらいはナイトリービルドサイトからダウンロード可能だと思います。


主な変更点

  • 起動時に表示されるマップで年代設定が有効になっています。また新規マップ作成ウィンドウでも、「年代設定を使用」がデフォルトで有効になっています。注意してください。
  • このバージョンで、自作した言語ファイルが突然文字化けするようになった場合、ファイルの先頭に行を追加し「§#」を入力してください。utf8を識別する「§」とコメント行の「#」です。
  • 自動設置型の駅舎や駅ビルなどの仕様が一部変わっています。東西南北の4つの向きを持っている場合、西と東の画像が入れ替わっています。このため新しいpak64で過去のゲームを読み込んだ場合、駅舎の向きが逆になります。建設しなおせば直るはずです。逆に、過去のアドオンはそのままでは正しい向きで建設できません。

    マップ回転時に正しい方角にならない問題を修正するための変更です。

  • マップサイズを変更するためのツールが追加されました。マップは右方向と下方向へ拡張することができます。

    この機能は、dialog_tool[24]に割り当てられていて、標準では有効になっていませんが、menuconf.tabを編集すれば使用することができます。 注記参照

    実行時に追加する町の数と平均人口が指定できます。拡張した部分には樹木は作成されません。また拡張した部分との繋ぎ目がうまく処理されず、手作業での修正が必要な場合もあるようです。

    思いどおりのマップにならなかったり、思わぬ不具合でマップがおかしくなる事があるかもしれませんので、実行前にゲームのバックアップを作成したほうがよいでしょう。

  • プレイヤーの駅を公共駅に変更するためのツールが追加されました。general_tool[32]に割り当てられています。

    このツールは標準では有効になっていませんが、menuconf.tabを編集すれば使用することができます。 注記参照

    この機能追加により、これまでのように公共駅の隣に建設した駅が自動的に公共駅に併合されてしまう、ということがことがなくなりました。また、既存の駅の横に公共駅を建設しても既存の駅が公共駅に変更されることはありません。

    公共駅にする時、駅、ホームの数やレベルに応じた経費を支払う必要があります。この経費の金額は、ツールを選択し、マウスの左ボタンを押したままドラッグすると、カーソルが駅の上にある場合に表示されます。そのまま駅以外のところでボタンをリリースすればキャンセルされます。

    大きな駅の場合、かなりの高額になりますので、事前に確認したほうがよいでしょう。

  • 道路での乗り物、自家用車相互の追越しが可能になっています。追い越しが可能なのは、最高速度差が大きい、追い越す車両が1台のみ、交差点、踏み切りなどがない、対向車がいないなど条件が限られています。通常の道路上では追越しは起りにくいですが、一方通行の高速道路上などでは、たまに追越しがみられます。
  • タイルに対して斜め(diagonal)の線路での車両間隔が変更可能になりました。それぞれのpakセットで異なる設定が利用できます。車両間隔を変更した場合、進行速度もそれにあわせて調整されます。

    この車両間隔はsimuconf.tabの「diagonal_multiplier」で変更することもできます。新しいデフォルト値は724で、従来の車両間隔は1024になります。pak64では724、pak96.comicでは1024が使用されています。

    この値はゲームごとに保存され、読み込み時に車両位置が再調整されますが、そのために、一部の車両位置が不自然になったり、線路のリザーブが開放されなかったりという問題が起きる可能性があります。従来のセーブゲームを読み込んだ場合には、問題がないかチェックしておきましょう。

    この変更に伴い、pak64の乗り物画像にも修正が加えられています。

  • 運送料金の仕組みが変更になり、以前紹介した運送料金のしくみ(1)のような方法で余分な収入を得ることはできなくなりました。


    AからBへ貨物を運ぶ場合には、途中Cに停車するしないにかかわらず、最終的に得られる収入は全く同額になります。中間のCに停車すると、一時的にマイナスの収入になります。このマイナス分はBに到着した時に相殺され、結果的にAとBとの距離に応じた価格のみが収入になります。

    とはいえ、A-C、C-Bを別路線として作成し、貨物を積み替えた場合には、これまでどおりA-C間の収入とC-B間の収入の両方が得られます。

    環状線の場合、これまでのように乗車経路に応じた収入が得られなくなりますので、場合によっては大幅な減収になるかもしれません。

  • 地形マップの読み込みで、従来のppmファイルに加え、8bit、24bitのbmpファイルの読み込みが可能になっています。RLE圧縮したbmpファイルにも対応しています。

    また、地形マップの保存場所がsaveフォルダから、mapsフォルダに変更されています。mapsフォルダがない場合には、saveフォルダと同じ場所に作成して、その中に入れてください。

  • 土地の造成が、マップの端までできるようになりました。これまでは方角によっては、マップ端のタイルの造成ができませんでした。


【注記】マップサイズ変更ツールと、公共駅に変更するツールとは、ナイトリービルドサイトからsimupak64-127以降のバージョンをダウンロードすることで、メニューから使用することができるようになります。

マップサイズ変更ツールはマップ編集ツールに、公共駅に変更するツールは特殊建築物ツールに、それぞれアイコンが表示されます。




GUIの変更点

  • 車庫/機関庫に「EMU/トロリーバス」用のタブが追加されています。

    このタブは車庫/機関庫が電化されていない場合には表示されません。またトロリーバスは基本pakにはありません。

  • ウィンドウのタイトルバーを右クリックすることで、ウィンドウをロールアップ(タイトルバーのみの表示)にすることができるようになりました。

  • 一部のウィンドウで、キーボードから直接数値が入力できるようになりました。また、マウスホイールの回転でも数値の変更が可能です。

    入力可能な範囲がツールチップに表示されます。範囲外の値を入力すると赤色で表示され、Enterキーで確定した時に修正されます。

    このおかげで、スケジュールの「積むまで待機」も1%単位で設定できます。

  • 駅の詳細ウィンドウにも、接続駅へジャンプするためのボタンが追加されました。

  • マップ編集ツールが再び公共事業以外からは使用できなくなっています。ただし名前で判別しているようで、menuconf.tabの「EDITTOOLS」という名前の部分を「EDIT TOOLS」などと別の名前に変更すれば、公共事業以外からも表示できてしまいます。

    また、路線編集ウィンドウが公共事業では使えなくなりました。こちらは仕様上変更できません。

  • スクロールリスト上でマウスホイールを使ってのスクロールが可能になりました。これまでは、スクロールバー上でのみマウスホイールが使用可能でした。

  • 標準のツールチップの文字色、背景色が設定で変更可能になりました。simuconf.tabのtooltip_background_color、tooltip_text_colorで設定します。また、show_tooltipsで非表示にすることもできます。


プレイヤー関連

  • ライバル会社の数が、これまでの6社固定から、13社までの可変になっています。ライバル会社を有効にしなければ、そのぶんセーブゲームのサイズが小さくなります。

    ライバル会社はゲーム開始後に増やすこともできますが、逆にスロットを開放したり、プレイヤーを減らすことは、現在のところできません。破産した場合でもそのまま残ります。

    ライバル会社を有効にするには、まずプレイヤーの種類を、「手動(人間)、貨物AI、旅客AI」から選択し、左のアクティブボタンをクリックします。アクティブボタンをクリックしなければ有効になりません。

    「手動(人間)、貨物AI、旅客AI」の設定も、現在のところあとから変更することはできません。手動(人間)を選択した場合、コンピュータにプレイさせることはできなくなります。

    プレイヤーの色の変更はこれまで通り、まず色を変更したいプレイヤーに切り替えてから、「プレイヤーの色」ウィンドウを開いて変更します。「ライバル会社」ウィンドウでの表示は、一度ウィンドウを閉じないと反映されません。

  • また、このウィンドウの最下部にフリープレイモードの設定ボタンも用意されています。この設定はゲームに保存されますが、ゲームをロックしていない場合には、いつでも再度変更が可能です。
  • ゲームの保存時には、各種の建設費や経費、プログラムや表示に関する設定など、これまでよりも多くの設定情報が一緒にゲーム内に保存されます。あとからsimuconf.tabを書き換えても、既存のゲームには適用されなくなりますので注意が必要です。

プレイヤーに関する変更は、今後も継続して行われます。将来的には、複数のAI思考ルーチンが選択できたり、対戦やネットワーク化に向け、スロットごとに会社名やパスワードが設定できるようになるようです。


その他の変更点

  • 従来の鉄道、モノレールに加え、リニア(maglev)、ナローゲージ(narrowgauge)という2種類の軌道タイプが内部的に使用可能になっています。標準のpak64では使用していません。
  • プレイヤーの言語や表示、サウンドのオンオフの設定やマップや気候の設定などが、settings.xmlというファイルに書き出されるようになりました。これまでの、default.sveとsimworld.cfgは使用されません。simuconf.tabに設定がある項目の場合、そちらの設定のほうが優先されます。simuconf.tabに設定がない項目では、この設定が使用されます。

    このファイルはsimutransを正しく終了した時に書き出されます。OS側でファイルを読み取り専用にしておけば、お気に入りの設定を上書きされることはありません。


主な改善点

  • 100.0でのマウスクリックの問題が改善されています
  • 100.0でのショートカットキーの問題が改善されています。また、[+][-]キーでの画面の明るさの変更や、[e]キーでの架線設置なども復活しています。
  • 空の路線を原因とするクラッシュが修正されています。駅の移動ツールの問題も含まれます。
  • GDIバージョンがWindows98系で起動しない問題が修正されています
  • 99.05.1以降のパフォーマンスの問題が改善されています。早送り時に速度が一定しない、ゲーム速度を落とすと逆にCPU負荷が高くなるなどの問題もなくなりました。
  • 単線信号(LongBlockSignal)の問題も改善されました。

    以前の記事で、『「次に通過する信号の直前の駅(または中継点)」までのルートの状態しか見てい』ないと書きましたが、きちんと「次に通過する信号」までのルートの状態を見るようになりました。

  • 100.0の駅での停車時間が、ゲームの保存後に無効になる問題が修正されました
  • いくつかのクラッシュ、セーブゲームの互換性の問題が改善されました

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コメント

simumenuというのでエラーがあるのですが、対処法わかりますか?

100.0や101.0で混雑した駅をクリックすると、落ちてしまうのですが、
家のPCの問題でしょうかねぇ・・・

>ロックさん
わかりません。

>t.k.さん
落ちる原因は、ゲームが壊れているか、バグかのどちらかです。
どちらにしても、そのセーブゲームをプログラムがわかる人に見てもらう以外に、原因を調べる方法はないでしょう。
ここで相談されてもどうにもなりません。
落ちることがわかっているのなら、クリックしないことです。

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