Simutrans 100.0
最新の開発バージョン Simutrans 100.0が、公開されました。今回は多くの新機能が追加されています。pak128は、まだこのバージョンには対応していません。
主な特徴
- カスタマイズ可能なツールバーとキーバインド
- マウスドラッグ時にプレビューが可能な線路/道路ツール
- マップ編集ツールの追加
- 一元化された産業施設の建設
- 乗り物の、駅での最大待ち時間設定
- シナリオモード
- スピードボーナス、破産条件などの変更
- 新しいpak64セット
Simutrans 100.0は、simutransフォーラムからダウンロードできます。上記フォーラムからダウンロードできない場合には、SourceForgeから直接ダウンロードできます。
今回から、pak64セットのライセンスはsimutrans本体と同じく、The Artistic License (日本語訳)というオープンソースライセンスに変更されています。
このため従来のpak64のなかで、ライセンスに合致しないいくつかの建物や乗り物が取り除かれています。その他にも多くの変更が加えられていますので、新規インストールが無難です。
既存のセーブゲームも遊びたい、従来の乗り物建物も使いたい場合には、上書きインストールが必要です。(検証はしていません)
複数のpakセットがある場合には、起動時に選択メニューが出ますので、2つを使い分けてもいいかもしれません。
pak64の主な変更点
- セメント・プラスティックは専用貨物から新カテゴリー「ペレット/粉体貨物」に移動しました。
- コンクリートは専用貨物から混載貨物に移動し、ミキサー車がなくなりました。生コンクリートからALCパネルへと変わったようです。
- 20人乗りマイクロバス、2階建てバスなどがなくなりました。
- 船舶の多くが変更されています。
- 教会、ドライブインシネマの観光地がなくなりました。
- いくつかの太陽光発電所が追加されています。
この新しいpak64を新規インストールし、従来のゲームを読み込んだ場合、存在しない建物や乗り物は、適当なものに置き換わります。高速バスやミキサー車の代替となる車両は最高速度60km/hです。もし高速区間(最低速度80km/h)を運行していた場合には、経路が見つからず撤去されてしまうおそれがあります。また、存在しない観光地は撤去されます。
主な新機能
- メインツールバーを含むすべてのツールバーを、設定ファイル(pak\config\menuconf.tab)でカスタマイズすることが可能になりました。また、ツールごとのショートカットキーも同じ設定ファイルで変更できます。
新しくアイコンやカーソルが必要な場合には、各自で作成する必要があります。また、現在選択されているツールや開かれているウィンドウのアイコンがハイライト(?)されてわかりやすくなりました。

- 「建物を隠す」と「木を隠す」のショートカットキーが別々になりました。
これまでの「"」キーでは「建物を隠す」ことができますが、「木を隠す」はデフォルトでは「%」キーに割り当てられています。
ショートカットがどのキーに割り当てられているのかは、「キーボードヘルプ」に表示されます。キーボードヘルプは何も操作が割り当てられていないキー(たとえば「@」)を押すと表示されます。
キーボードヘルプ内の説明文は、翻訳ファイル(text\ja.tab)で設定されています。この項目を削除すれば、定義キーだけの簡素な表示にできます。
- スケジュールウィンドウで、駅名左の三角ボタンクリックするか、駅名の上で右クリックすることで、その駅に移動できるようになりました。
- スケジュールで、駅の最大待ち時間(停車時間の上限)が設定できるようになりました。
最大待ち時間は「積むまで待機」と併用して使います。「積むまで待機」が未設定(ゼロ)の場合や中継点では無効です。時間は最長1ヶ月、最短1/512ヶ月の10段階から選択できます。
- 「積むまで待機」がゼロの場合、これまでどおり無条件で出発します。
- 「積むまで待機」がゼロ以外で、停車時間の上限が「off」の場合、これまでどおり積載量に達するまで無期限に待機します。
- 「積むまで待機」がゼロ以外で、かつ停車時間の上限が設定されている場合、積載量に達した場合には停車時間を待たず出発します。積載量に達しない場合でも停車時間の上限が過ぎれば出発します。
- ゲーム画面のズームで、選択できるズーム倍率が、これまでの4段階から、8段階に増やされました。これまでは縮小のみでしたが、新しく拡大も追加されています。(3/2,4/3,1/1,3/4,2/3,1/2,1/3,1/4)
また縮小表示が画像補完処理され、以前よりきれいになりました。
- 一時停止中にも、建設などのほぼすべての操作が可能になりました。
一時停止中はステータスバーに「一時停止」と表示され、ツールバーアイコンがハイライトされます。
- 公共事業ツールに代わり、マップ編集ツールが追加されています。

マップ編集ツールを開いた時、公共事業ツールのようにプレイヤーが切り替わりませんので、すべての費用はプレイヤーが支払うことになります。
費用を負担したくない場合には、プレイヤーを公共事業に切り替える必要があります。「産業施設建設ツール」では生産量を指定して建設することができます。リンクツール(産業チェーンを繋ぐ)では、生産施設と消費施設とを連続してクリックします。正しくリンクされたかどうかは、産業施設の情報ウィンドウを開いて確認してください。

- 町一覧ウィンドウにグラフが表示されるようになり、マップ全体の状況変化が把握しやすくなりました。
「旅客輸送率」「配達実績」「到着」は、それぞれ旅客、郵便物、貨物を運んだ割合(%)が表示されます。
- 線路/道路建設ツールで、ドラッグで敷設できるようになりました。もちろんこれまでのようにクリックでの操作もできます。
またドラッグ中には、建設費がツールチップに表示されます。ドラッグとCTRLキーを併用すれば、平行した線路の敷設が確認しながら行えます。
- forrestconf.tabに「tree_climates」と「no_tree_climates」という2つの項目ができました。新規マップ作成時のランダムな樹木の作成を制御します。
「tree_climates」が設定された気候には、すべてのタイルに1本以上の樹木が作成され、「no_tree_climates」が設定された気候には、樹木は作成されません。
ただし森は、この設定項目の影響を受けません。 - 新規マップ作成時に、地表に池や石、花、野鳥観察所(?)のようなものがランダムにできます。これらのなかには、高額な撤去費用が必要なもの(特に池)もありますので、注意が必要です。出現頻度は「\config\simuconf.tab」内の「random_grounds_probability」で設定されています。デフォルトは10で、おおよそ10タイルごとに1つ出現する事になります。ゼロにすれば作成されません。(ゼロにすると下記の動物も作成されなくなります。おそらく不具合)

同様に新規マップ作成時に、鳥や羊などの動物がランダムに現れ、マップ上を動き回ります。動物は撤去できません。

出現頻度は「\config\simuconf.tab」内の「random_wildlife_probability」で設定されています。デフォルトは1000で、おおよそ1000タイルごとに1つ出現する事になります。ゼロにすれば、作成されないはずですが、うまく動作しないようです。(-1にすると出現しませんでした)
また、pakフォルダからpakファイルを取り除いてしまえば、既存のマップからも削除できます。ground_obj.gemsen.pak,ground_obj.gooses.pak,ground_obj.sheeps.pakの3つがそれです。 - 「cityrules.tab」に「minimum_building_desity」という項目ができました。これは市域の拡大を抑制する働きがあります。デフォルト値は「25」です。
まず、都市の建物が10以下の場合には無条件で市域は広がります。それを超えると、市域うちの何パーセントの土地に建物があるかを調べ、その割合が設定した割合(25%)より大きい時のみ市域が拡大します。建物の割合が25%以下の場合には、25%を超えるまでは市域は拡大しません。
100%などと大きな値を設定すれば、市域の拡大を防ぐことはできますが、人口増加が止まるわけではありませんから、高層化が加速します。
- シナリオモードが追加されました。いくつかのサンプルシナリオが用意されています。


現在用意されているシナリオの終了条件は、以下の4パターンです。- 指定された産業チェーンを完成させる
- 資金を指定金額以上に増やす
- 指定数の鉄道編成を黒字化し、本社を建設する
- 1ヶ月の旅客輸送数を指定数以上にする
シナリオの内容、達成度は、財務ウィンドウに表示されます。月末時点で終了条件を100%満たしていれば、シナリオは終了します。
シナリオの定義ファイルとゲームデータは「pak\scenario\」にあります。マップ編集ツールを使用して、難易度の高いシナリオを作成してみるのも面白いかもしれません。
- 車庫ウィンドウに、編成の最高速度が表示されるようになりました。
ここには、最も重い貨物を100%積載した時の速度と、最も軽い貨物を100%積載した時の速度との2つが表示されます。
- スケジュール移動ツールが追加されています。バス停などを移動させたい場合に、移動元のバス停と移動先のバス停とを連続してクリックすることで、スケジュールを移動できます。

移動できる対象は、- バス停・トラックヤードは、直下のバス停・トラックヤードのみ移動
- ホームは、ホーム全体のスケジュールを移動
- 港は、港全体のスケジュールを移動
- 空港は、空港全体のスケジュールを移動
- 中継点は、直下の中継点のみを移動
と少し複雑で、駅から中継点への移動や、その逆はできません。また、線路/道路の所有者が違うと移動できないなど、多くの制限(不具合?)があるようです。
思ったとおりに動作しない可能性もありますから、元に戻せるようにバックアップを取るなどしてから、使用した方が良いでしょう。
主な変更点
- 産業施設建設の仕組みが大きく変わりました。変更した主な目的は、需要に応じた発電所の建設と、産業チェーンの増加速度の低減です。

産業チェーンが建設される場合、発電所とそれ以外の産業とが区別なく建設されるようになります。発電所が建設される割合は、新規ゲーム開始時に設定できる「電力供給率」で設定します。

送電を必要とする産業施設の総生産量と供給可能な最低電力量を比べ、これが電力供給率を下回って、電力が不足している場合には、新規に発電所が建設されます。
つまり、この値が大きいほど発電所が多くなり、逆にこの値が小さいほど少なくなります。また、最終消費者の産業が複数の貨物を取り扱っている場合、一度にすべての貨物ルートを作成せず、最初は一つの貨物ルートのみが作成されます。その後一つずつ貨物ルートが追加されます。これらもまた、一つの産業チェーンとして数えられます。

この貨物ルートの追加が行われるのは、最後に建設された最終消費者のみです。ですから、マップ編集ツールで別の最終消費者を建設した場合、それ以上の追加は行われなくなります。
- 年代設定有効時のスピードボーナスが、設定ファイル(pak\config\speedbonus.tab)で指定できるようになりました。設定ファイルがない場合や、年代設定無効時は、これまでと同じです。
設定ファイル内には、年代と基準スピードとを複数設定でき、これに基づいてその年の基準スピードが計算されます。
ですからこれまでのように、アドオンの追加や、新幹線やコンコルドの登場で、一気に基準スピードが変わってしまうことがなくなりました。ただし繰り返しますが、設定ファイルがある場合のみです。 - プレイヤーの破産の条件が、AIと同じく、債務超過の場合のみになりました。
月末に総資産がマイナスであれば、即破産となります。負債がある場合には、注意メッセージが表示されますが、負債のみでは破産しません。
また、毎月の維持費が、月末払いから、月頭払いに変更されたため、突然破産してしまう可能性も減りました。その他、駅などの維持費がレベル相対に変更されています。 - プレイヤーの自動車が踏切内で停車してしまうことが少なくなりました。複線や複々線の場合でも、前方が渋滞している場合には、踏切の手前で停車します。
ただし踏切の先が交差点の場合にはうまく機能しません。また、自家用車はこれまでどおり踏切内に進入してしまいます。

- 自家用車の動きが改善され、行き止まりの道路や、渋滞中の道路には進入しないようになりました。他に進入できる道路がある場合には、交差点内で止まりません。

- 以前のバージョンでは、マップの回転で駅のレイアウトが失われていましたが、この問題が修正され、回転しても駅のレイアウトの状態が保たれるようになりました。

また、一部の港がレイアウトに対応しました。(作成には新しいmakeobjが必要) - 航空以外でも異なる複数の車庫を作成することが可能になりました。ただし設置可能な場所はこれまでと同じです。作成には新しいmakeobj49が必要です。
- 産業施設の情報ウィンドウに、接続している駅の情報の表示が復活しました。

- すべての交通信号機が同期するようになりました。
- 自動作成される駅名が重複しないようになりました。用意された名前が足りない場合には、番号が付加されます。
- AIプレイヤー(Trikky Transport)が航空、船舶による旅客運送も行うようになりました。
注:AIプレイヤーは、十分にテストされていない可能性があります。予期せぬクラッシュを引き起こす可能性があります。
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